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【資料名】 吴宝鈴:大洋をつなぐ欧州アジア陸橋 , 海洋世界 , 中国海洋学会 , 国内刊号2-829 , 海外刊号M213 , P.8 , 1989.7. 

海洋世界 OCEAN WORLD 1989年7月号(中華人民共和国)
大洋をつなぐ欧州アジア陸橋 吴宝鈴


今年1月、私は学術会議参加のため日本に行った。その会議期間中、幸いにも現在施工中の日韓海底トンネルを参観した。その創造の雄大さ、規模の巨大さ、工事の困難かつ危険さ、我々は自らの耳で聞き、自らの目で見させられ・・・(訳不能)
 日韓海底トンネルは、佐賀県鎮西町から壱岐島、対馬を経て、南朝鮮(韓国)に到る全長250Kmの目下世界で最大の海底トンネルである。津軽海峡を通り抜ける青森~函館の海底トンネル、ドーバー海峡を通りぬくイギリス・フランス合作の海底トンネルはどちらも日韓海底トンネルの4分の1ぐらいである。またトンネルの高さは4.5m、幅は5mで海底80mから300mの深度のところを通りぬく。深さでも目下世界最大の海底トンネルである。完成後(このトンネルの中を)自動車は時速200Kmで運行する。聞くところによれば、掘り出されてきた大量の泥石を用いて対馬海峡に人工島をつくるために用いる。トンネルの本格着工の前に数年間、地質、地球物理、水文、生物など多くの学科の実地調査測量をし、詳細な可能性の研究と綿密な科学的論証を行った。唐津から対馬までの一帯は、日本側で責任を持っている。この一帯はみな花崗岩の地質構造である。南朝鮮(韓国)は、対馬から釜山までの一帯に責任をもっている。この一帯の地質は複雑である。彼らは既に2種類の方案を出している。すなわち、万が一掘りぬけない場合はパイプラインを用いて海底に投下する方法に改める(沈埋工法)。これは当然、高度な技術の助けを依頼する必要がある。目下、日韓海底トンネルはすでに4年が経ち、300m掘進している。参観したその日、我々は日本から掘っているトンネルの坑口よりトンネルの中に入っていった。耳には掘削の機械の音のみが響きわたり、目には非常に明るい電灯の灯がいっぱい入ってきたが、トンネルの天井には電線が網の目のように張り巡らされ、足元には線路が敷かれていたが、また泥石を運搬する車(トロッコ)が機織機のように往来していた。
施工は全て機械化し、全ての現場は順序正しく並んでいる。その情景(場面)は極めて壮観である。
 日韓海底トンネルの雄大さは、東洋と西洋を貫く国際高速道路の出発であるということである。21世紀の偉大なプロジェクト国際高速道路は、日韓海底トンネルを通り抜け、南朝鮮の釜山から朝鮮半島を貫き、わが国の丹東、瀋陽、北京そして東南アジアを通り、中南アジア、中近東、ヨーロッパ、イギリスのロンドンに直行するプロジェクトである。その沿道に多くのステーション(駅)を設け、各駅はみな現代化のために設備し、さらに飛行場を建設し、お客さんが直接到着でき、そして途中でも乗り換えることができ非常に便利である・・・(訳不能)。 全部を完成させるために必要な期間は約20年そして20兆円を必要とする。
 この巨大プロジェクトは国際文化財団の創設者、文鮮明師と国際ハイウェイ建設事業団が1981年に提唱したもの。このプロジェクト全体は国際ハイウェイ建設事業団が責任を持って組織し実施している。この構想の中心的思想はひとつの絆、全世界をひとつにつなげるという思想である。もしも誇張されている点を説明すれば、この国際道路を全世界に敷けば世界を一日で遊覧することも可能である。この構想が提唱されてすぐに各国の有識者が賛同した。去年、国際ハイウェイ建設事業団の理事長、梶栗玄太郎先生と副理事長の山岡建雄先生が中国に訪問したとき、かつて国家副主席の王震と交通部部長の銭永昌と会談した。そして1000Kmを車で走り、北京から泰皇島、瀋陽、丹東まで高速道路で参観した。(以下未翻訳)

訳責:特定非営利活動法人 日韓トンネル研究会事務局

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