Q 日韓トンネルの歴史は古いと聞きましたがいつぐらいからあるのですか?
A 戦前からありました。

日韓トンネルの歴史は古く、第一次世界大戦開戦の直前の1910年代前半にさかのぼるとの説もあります。1940年代前半には対馬海峡で陸上ボーリングや海域の弾性波探査など本格的な現地調査も行われました。しかし大東亜戦争(太平洋戦争)を境に日韓トンネルの建設論議は途絶え、長い空白期間を経て復活したのは三十数年後の1980年代になってからです。


Q 何故日韓トンネルを建設する必要があるのですか
A 北東アジア圏の社会的・経済的システムを展望したとき、日韓両国間の交通輸送のあり方を補完する手段として、日韓トンネルの建設は重要な課題です。

交通輸送に求められる条件として、高速・大量・多目的・安全・確実・簡便・任意などがあげられます。それらを満たすためには鉄道、車、航空機、船舶、各種パイプライン・ケーブルがそれぞれの長所を生かし得る複合交通システムが必要であり、日韓トンネルはその一翼を担うものです。


Q 航空輸送が発達したこの時代に日韓トンネルは不要と思いますが?
A 不要とは考えていません。

現在、日本と外国を往来する人の99%が飛行機を利用しており、“旅客輸送”については航空機の時代が到来しています。しかしながら貿易量を重量ベースで表すと99.8%(1994年)が海上貨物として運ばれています。日韓トンネルの建設は航空か海上輸送に限定されていた日韓の旅客と貨物の輸送手段に陸上輸送という新たな手段を提供するため、人と物の流れの相当部分が陸上輸送にシフトするため交通手段としての日韓トンネルは有効であると考えます。


Q 日韓トンネルを建設すると国防上の問題が生じませんか?
A 有事の際にはトンネルの出入口を封鎖すれば問題はないと考えています。


Q 日韓トンネル建設について国民的合意はとれていますか?
A とれていません。日韓トンネル建設の必要性の啓蒙が必要です。

日本国が今後とも島国でありつづけるか、それとも大陸と繋がれることによってアジアの一員になってゆくか選択するときがいずれ来ると考えられます。そのときに向けて今のうちから日韓トンネル建設を通じて日本を含めたアジアの未来を考える機会の積み重ねが必要です。


Q 日韓トンネルで何を運ぶのですか?
A 旅客・貨物・エネルギー・情報など多岐にわたる輸送に利用されます。

日韓トンネルは、将来的にはアジア全域やヨーロッパとも連結され、ユーラシア大陸横断の大動脈となるものであるため、高度な交通輸送とエネルギーや情報通信の需要に対応することが期待されます。


Q 日韓トンネルの中は何が走るのですか?
A 新幹線、カートレイン、各種ケーブルが走ります。

海底トンネル内は高度な安全性が要求されるため、技術的に確立された新幹線が最有力候補となります。輸送の任意性を高めるため自動車を載せて走るカートレインも導入されるでしょう。この他に電力線や光ファイバーなど各種ケーブルを併設できます。


Q リニアモーターカーは有望ですか?
A 現時点では試験段階に入ったばかりであり今後の開発が期待されます。

現在、JRが開発を進めている超伝導方式のリニアモーターカーは高速走行が可能な上、レール方式の新幹線に比べて急勾配区間の走行が可能です。これは長大トンネル内の走行には大きな長所となります。反面、重量物の運搬に不向きであることやレール方式の鉄道との相互乗り入れが困難という短所があります。長年の運用実績のある新幹線に比べると不利な点は否めませんが、今後の開発が期待されます。


Q 日韓トンネルの中を自動車で走れますか?
A 現時点では自走式内燃機関としての自動車の走行は困難と見ています。

総延長200Kmを超えるトンネル区間をドライバーが高速で運転できるかという人間工学的問題、またトンネル内で生じる大量の排気ガスの問題があります。またドライバーは個人であり道路管理者と全く別の人格であることがトンネル運営上の支障となることが考えられます。そこで車の輸送にはカートレインを利用する方法が現実的と考えます。


Q 海底トンネルではなく橋にすれば安全で気持ちよいと思いますが?
A トンネルに比べて橋梁が安全ということはなく、橋梁は荒天時に運転阻害の頻度が高いこと、日韓トンネル海域が台風の影響を受けやすい地域であるため、設計上問題が多いです。

橋梁は観光資源としての価値が大きく、日本列島が大陸と繋がっていることを視覚的に実感できるという利点があります。日本本土から壱岐までは海底面の岩盤が硬いうえ水深が概ね50m前後と浅く、直線距離が約20Kmと橋梁設置は可能と見られるため、この区間に限っては海底トンネルとならび橋梁案も検討しました。橋梁は換気や排水設備が不要という長所があります。反面、建設費が海底トンネルに比べて割高であること、供用後の塗装費用がかさむこと、荒天時の通行に支障が生じること、スパンの長大化につれて鉄道の通行が困難になるという欠点があります。


Q 新聞やテレビなどマスコミで日韓トンネルの報道をみかけませんが?
A 日韓トンネルの報道は数多くあります。

日韓トンネルの報道のうち、新聞や雑誌など紙媒体での報道は、当会設立後20年間で当会が把握しているもので390件、紙面の分量は翻訳文などを含め、A4用紙1100枚程度にのぼります。また、NHKテレビニュースで“長崎県の夢”などと題して報道されたこともあります。またインターネットの各種ホームページや掲示板に日韓トンネルに係わるいろいろな情報や意見が掲載されています。